運動療育とは?効果や運動法、運動が苦手な子への対策を解説

子供の成長につれて、お子様の自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など、気になられている保護者の皆さまへ。
運動療育は、発達が気になるお子様に、多方面から影響を与える、有効な支援です。
この記事では、運動療育が気になり始めた方へ、運動療育の効果や運動方法、運動が苦手な子への対策などをお伝えしていきます。

運動療育(スポーツ療育)とは、運動を通して心身の成長を促す療育法です。

発達障害など、運動発達に課題を抱えるお子様に対して、専門の指導者が一人ひとりの状態に合わせて運動プログラムを作成し、実施します。
単に体を動かすだけでなく、協調性やバランス感覚、集中力、社会性など、様々な能力の向上を目指します。

発達障害のお子様の中には、運動の遅れや苦手意識を抱えている方が少なくありません。運動療育は、以下のような効果が期待できます。

感覚統合の改善感覚統合とは、視覚や聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、全身の感覚を脳が整理する働き。これを改善することで、体の動きをスムーズにし、周囲の環境への適応能力を高めます。
バランス感覚の向上様々な運動を通して、体の協調性やバランス感覚を養います。
集中力・記憶力の向上運動によって脳が活性化され、集中力や注意力、記憶力も向上します。
自己肯定感の向上成功体験を通して、自信や達成感を味わうことができます。
社会性の向上グループ活動を通して、コミュニケーション能力や協調性を育みます。

自閉症スペクトラム症候群(ASD)のお子様は、運動が苦手だったり、感覚過敏で特定の運動を嫌がる場合もあります。
しかし、運動療育は、アスペルガー症候群のお子様の成長を促す上で、効果が期待できます。
日常的に運動を行うことで、運動能力・社会的スキルの向上も期待できます。

感覚過敏の緩和運動を通して、感覚過敏を和らげ、身体感覚を豊かにすることができます。
コミュニケーション能力の向上グループ活動を通して、他者との関わり方を学び、コミュニケーション能力を向上させることができます。
ストレス軽減運動は、楽しく行えればストレスを軽減し、心の安定をもたらします。

運動療育の効果は、お子様の状態やプログラムの内容によって異なりますが、以下の効果が期待できます。

身体的な発達⇒運動能力の向上、協調性・バランス感覚の改善、柔軟性の向上
認知機能の発達⇒ 集中力・注意力、記憶力、問題解決能力の向上
社会性・情緒の発達⇒コミュニケーション能力、協調性、自己肯定感の向上
心の安定⇒ストレス軽減、リラックス効果

運動療育は、粗大運動・微細運動・種目別運動・コーディネーショントレーニングの4種類に分けられます。
お子様の状態に合わせて様々な運動が取り入れられます。

1. 粗大運動(そだいうんどう)
大きな筋肉を使って、身体を大きく動かす運動。日常生活の基礎となる動きです。
(例)走る、跳ねる、体をねじる、大きなボールを投げる
(効果) 体力向上、バランス感覚を養う、全身の協調性を高める
2. 微細運動(びさいうんどう)
小さな筋肉を使って、細かい動きをする運動のこと。
(例) 指先で小さなものをつまむ、鉛筆を持つ、ハサミを使う
(効果) 手先の器用さを高める、集中力を高める、細かい作業ができるようになる
3. 種目別運動(しゅもくべつうんどう)
特定のスポーツや遊びを通して、運動能力を向上させる運動のこと。
(例)サッカー、野球、ダンス、水泳
(効果)特定の運動能力を伸ばす、協調性を高める、楽しみながら運動できる
4. コーディネーショントレーニング
体を自在に動かせる為の動きだけでなく、動きながら脳も同時に刺激する運動。
(例)バランスボードに乗る、リズムに合わせて体を動かす、障害物コースを進む
(効果)身体をスムーズに動かすために脳を使うので、思考力や集中力の向上も期待できます。

運動療育のメニューは、お子様の年齢や発達段階、興味関心に合わせて行います。
以下、運動療育メニューの例をいくつかご紹介します。

感覚統合遊び⇒ビーズ遊び、風船遊び、ブランコなど
運動遊び⇒ ボールゲーム、鬼ごっこ、跳び箱など
リズム運動⇒ 音楽に合わせて体を動かす
集団遊び⇒コミュニケーションを取りながら、共同で活動する

運動が苦手な子に対しては、無理強いせず、遊び感覚で運動を取り入れることが大切です。

  • お子様の興味のあるものから始める
    ⇒お子さんが好きな遊びや運動から始めると、楽しく続けることができます。
  • 小さな目標を設定する
    ⇒達成しやすい小さな目標を設定し、達成感を味わえるようにしましょう。
  • 褒める
    ⇒行動を具体的に褒めることで、やる気を引き出すことができます。
  • 無理のない範囲で行う
    ⇒ 疲れてきたら休憩を挟むなど、お子様のペースに合わせて行いましょう。

当施設では、一人ひとりの子どもたちの健やかな成長を願い、運動療育と自立課題に力を入れています。
運動課題では、サーキットやボルダリングなど、体幹づくりができる様々な遊びを取り入れたり、
自立課題では、社会スキルの育成をすることで、将来できることを増やし、お子様の"生きる力"に繋げていけるよう取り組んでいます。
福祉職の経験豊富な指導者が、お子様の状態に合わせて最適な運動プログラムを作成し、安全に楽しく、運動療育に取り組んでいるのが特徴です。

運動療育の概要やおすすめな理由、運動療育の種類についてお伝えしました。
お子様の「できた!」を増やしたり、考えながら身体を動かすスキルを育む運動療育。
検討中の方は、ぜひ見学や体験で、運動療育の楽しさを実感してください。

2007年柔道整復師の国家資格を得て、接骨院・整形外科にて経験を積み、2011年に接骨院を開業。
身体の根本的な施術と顧客とのコミュニケーションで、口コミサイト[エキテン]で評価地域NO.1となる。
沢山の児童や高齢者の方々のケアをしてきた経験を活かし、運動療育と自立課題を強みとした、児童発達支援・放課後デイサービス"Marimba"を2024年10月に開設。

見学・体験予約はこちら

受通所受給者証の交付前に見学・体験可能です。
\お気軽にお問い合わせください/

instagram
リタリコブログ
リタリコ
発達ナビ

クリックでホームへhttps://marimba-kids.com/
クリックでサイトへリンク
https://nagomi-sekkotsuin.jp/